雄大な森や海、躍動するヒグマやクジラ―。イラストレーターの後藤真希子さん(35)は、一時期ガイドの仕事をしていた世界自然遺産・知床の自然や生き物の作品を数多く描く。大学卒業後に映像製作の世界に飛び込んだけれど、忙しい日々の中で進路を見失ってしまう。迷いながらも移住した知床の大自然に抱かれるなかで、描くことの意味を再発見していった。「厳しい自然に暮らす彼らは、単なる絵の対象ではなく同じ世界に暮らす仲間。ありのままの姿を描きたい」。愛きょうがあるのに何かを語りかけるような作品は、見る者を引きつけてやまない。(共同通信=高口朝子)
▽曲折で知床に
クマとキツネが仲良く空を見上げ、ウサギとタヌキが昼寝する―。後藤さんの絵には、必ず自然や動物が描かれる。アニメのようにかわいらしくデフォルメされているが、大きなキツネにおびえるネズミや、必死で川をさかのぼるサケなど、自然本来の厳しさも写し取る。
小さな頃からアニメが好きで、教科書はパラパラ漫画だらけ。自分の描いた絵が動くのが面白くてたまらなかった。
進路で悩んでいた時、チェコのアニメに出会い衝撃を受けた。切り紙を使ったイラストは、絵本のページが動いたよう。色も白黒が多い。「子ども向けではない、こんな表現がしたい」。美大に進みアニメやグラフィックデザインを学んだ。
卒業後は映像制作会社に入り、コンピューターグラフィック(CG)を担当した。CGなんてと思ったが、学ぶと面白かった。「自分が使いこなせる筆が一本増えると思えばいい、と考えました」
質の良いものを作りたいというプロ意識が高い同僚も多く、刺激を受けた。だが、終電まで働く日々が続き体を壊した。CG技術の進化も早く、疲弊した。
そんな時、北海道羅臼町に移住し自然ガイド事業を立ち上げた姉から、参加しないかと誘われた。接客業は未経験、しかも好きなイラストから離れるなんてと悩んだが「あなたが描きたいような素材はそろっている。何よりここには人とのつながりがあるよ」と言われ、2014年に移り住んだ。
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