私が中村俊輔選手の“バックショット”に魅せられたのは2002年のJリーグ取材のことだ。 【秘蔵写真】中村俊輔の美しいバックショット。コーナーキックだから見れるフォームと軌道。 中村にとってアウェーで迎えたFC東京戦。当時関わっていた編集者から、中村のイメージカットの依頼を受けていた。そこでコーナーキックのシーンで私は敢えて彼のバックショットを狙おうと撮影ポジションを移動した。彼がコーナーに置いたボールを蹴った刹那、かつて聞いたことが無いような、まるでボールが破裂したかと思えるようなインパクト音とともに、体はスローモーションのように宙高く舞い上がった。 その時以来、私は中村のバックショットの虜になってしまった。Jリーグで、日本代表で、海外リーグで、彼のキックシーンをカメラに収めようとトライしてきた。
サンドニに差し込んだ光。
その中で忘れられないシーンがいくつかある。 ひとつ目は2003年6月フランスで開催されたコンフェデレーションズカップでのことだ。1998年ワールドカップの会場となったサンドニ競技場で、前年の日韓開催のW杯のメンバーから落選してしまった中村は、その鬱憤を晴らすかのようにまるで水を得た魚のごとく、いきいきとプレーしていた。 対ニュージーランド戦の後半、コーナーキックを得た中村はキッカーとしてコーナーポストに向かった。この絶好の機会を逃すまいと16mmフィッシュアイレンズを付けたカメラを鷲づかみし、後方に位置取った。カメラアングルを決めようとファインダーを覗いた瞬間、ちょうど斜光が競技場のサンシェードにかかり、幻想的なシーンを醸し出していた。シャッター音とともにコマ切れにモーションする彼は、さながらフットボールの神が与えてくれた“シネマ”の主人公であった。
カンプノウで捉えた貴重な1枚。
2つ目は2008年3月、当時スコットランドのセルティックに所属の彼が待ち望んでいたという、バルセロナとのチャンピオンズリーグノックアウトラウンドを戦ったセカンドレグの時だ。ファーストレグで敗れたセルティックは攻めるしかない状況だったが、バルセロナサッカーの猛攻に耐える時間が続く。なかなかキックのチャンスも回ってこない。 後半になってやっと巡ってきたコーナーキック。カメラボディの超望遠レンズを急いで外し広角レンズに付け替える。ピッチ端の芝生に突っ伏してアングルを決めていると、背後の観客から容赦ないヤジが飛んでくる。そんな喧噪の中、巨大なカンプノウのピッチで躍動する中村の貴重な1枚が撮れた瞬間であった。
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June 24, 2020 at 06:02AM
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