大阪ニュース
2020年2月3日
鳥取県倉吉市出身で「早知峰(さちみね)GARDEN+LANDSCAPE」(奈良県宇陀市)代表を務める庭師増井早知峰さん(49)の講演会が北区梅田の鳥取県関西本部交流室であった。欧州で造園設計を手掛けた貴重な体験を振り返りながら庭造りの原点である鳥取県の美しい自然の景観の魅力についても語った。
日本庭園や鳥取県の景観の魅力について語る増井さん |
同県ゆかりの識者を講師に招く月例講演会「鳥取学出前講座」(大阪鳥取県人会、同本部共催)として1月23日に開いた。
増井さんは「日本の伝統的な庭を造る上で山・川・海が近い距離にある鳥取県の自然の景観に幼少期から親しんだのが原体験となった」と述懐し、長い海岸線や三徳山など特徴的な景観の素晴らしさを列挙した。
大学卒業後に米国の大学で造園学を学び、イタリアでの修業中には現地語で講演や著書「山川草木(さんせんそうもく)」(2007年)の出版を行った。スウェーデンではダンスホール内に日本庭園を造ったエピソードなどを披露し「欧州では日本庭園の関心がとても高いが、翻って日本では伝統的な庭園を造る機会が減っており、庭師の数が減る可能性もある」と現状の課題を説明。「鳥取県のような美しい日本の原風景を残し、それに触発されて庭造りができる若い職人も見つけていかなければ」と思いを語った。
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February 03, 2020 at 09:42AM
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鳥取の美しい景観が原体験 庭師・増井さん講演 - 大阪日日新聞 - 大阪日日新聞
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