大型で強い台風17号 九州が強風域に 局地的に雨が強まる
2019/09/21 23:14 ウェザーニュース
中心気圧は970hPa、中心付近の最大風速は35m/sで、沖縄は台風の暴風域から抜けています。一方で九州の一部が強風域に入りはじめました。
九州南部には台風の外側に広がる活発な雨雲がかかってきました。熊本県湯前横谷で21時30分までの1時間に57.0mmの激しい雨が降り、熊本県と宮崎県の一部に土砂災害警戒情報が発表(21時30分現在)。風も強く、鹿児島県枕崎では最大瞬間風速23.7m/sを観測しました。
▼台風17号 9月21日(土)21時現在
存在地域 東シナ海
大きさ階級 大型
強さ階級 強い
移動 北 20 km/h
中心気圧 970 hPa
最大風速 35 m/s
最大瞬間風速 50 m/s
台風は今後、少しずつ進路を東よりに変えて、明日22日(日)午後には九州の西の海上に達し、夜には対馬海峡へ進む見込みです。23日(月)には日本海に進んで徐々に温帯低気圧へと性質を変えて、24日(火)にかけて速度を上げながら北海道に近づきます。
台風の進路に近い九州の北部や北日本の日本海側などは瞬間的に35m/sの暴風。太平洋側を含む広い範囲で20~30m/sの風の吹くおそれがあります。
台風15号の被害が大きかった千葉県や伊豆諸島でも平均で10~15m/s、瞬間的には20m/s近い風が吹く見込みで、ブルーシートがずれたり、飛ばされる可能性があります。風が強い間の補修は大変危険ですので、避けるようにしてください。
台風から変わった温帯低気圧が近づく北海道も100mmを超える所があり、河川の増水や土砂災害などに警戒が必要です。
北日本では、低気圧が近づく北海道や東北の日本海側は特に暴風に警戒が必要です。収穫前の農作物への被害が懸念されます。
九州から北海道までの広い範囲で交通機関にも影響が出るおそれがあるので、今後の情報を確認して三連休の予定を調整するなど対応をご検討ください。
台風17号の名前「ターファー(Tapah)」は、マレーシアが提案した名称で、ナマズ科の淡水魚の名前が由来です。
衛星画像:気象庁気象衛星センターより
2019-09-21 13:00:00Z
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