
誰もが目を疑った。2008年北京五輪の体操男子個人総合で冨田洋之がつり輪で落下。金メダル争いをするとみられた日本のエースが、3種目目でつまずいた。
前回アテネ五輪の団体総合では日本の28年ぶり優勝に大きく貢献。最終種目の鉄棒で、最後の着地を完璧に決めた演技は語り草だ。翌年の世界選手権個人総合は日本男子31年ぶりの金メダル。全6種目で美しい演技を見せる、世界屈指のオールラウンダーだった。
競技人生の集大成として臨んだ北京五輪。団体総合は地元中国に敗れて2位となり、個人総合に金メダル獲得を懸けていた。ところが、得意のはずのつり輪で終盤に左手が滑るアクシデント。この種目では珍しい落下に「どうしようもない失敗」。左肩付近を痛め、顔をしかめた。
残り3種目は意地だった。痛みをこらえながら跳馬、平行棒、鉄棒を丁寧に演技して順位を上げる。「諦めず、やるだけのことはやった」。あん馬で2度も落下した19歳の内村航平も猛烈に追い上げた。トップの楊威(中国)は、最後の鉄棒で大きく難度を落とす安全策で金を確保。冨田はメダルには届かなかったが4位に食い込み、中国の観衆から大きな拍手を受けた。
内村は五輪初出場で銀メダルを獲得。このシーズン限りで現役を退いた冨田は「びっくりした。彼の演技は次世代の体操」。その後、冨田が追求した美しい体操は内村が引き継いだ。個人総合で12年ロンドン、16年リオデジャネイロ両五輪を連覇し、世界選手権は6連覇。冨田から内村へ。北京五輪は「体操ニッポン」の世代交代を象徴する大会だった。
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「美しい体操」世代交代 北京、冨田から内村へ―五輪あのとき(時事通信) - Yahoo!ニュース
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