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被爆者の言葉、海外に 多言語で伝えるウェブサイト制作 [戦後75年特集] - 朝日新聞デジタル

 被爆証言の翻訳に取り組む市民団体「被爆者証言の世界化ネットワーク」(NET(ネット)―GTAS(ジータス)、京都市)が今夏、証言を紹介する作品を多言語で掲載するウェブサイトを作った。コロナ禍で海外から被爆地を訪れることがかなわない中で迎えた被爆75年。被爆者の言葉をもっと海外に広めようという試みだ。

 NET―GTASは、京都外国語大の教員らが中心となって2014年にできた。現在のメンバーは国内外に約200人。国立広島原爆死没者追悼平和祈念館(広島市)と連携し、これまで15言語で178本の証言動画を翻訳してきた。19年度からは活動拠点が京都外大から離れ、市民が財団の補助金などを活用して手弁当で運営している。

 新たなウェブページ「Survivors Stories」(https://survivors-stories.com/別ウインドウで開きます)は8月に本格的に立ち上げた。日本語ページのタイトルは「ヒバクシャ証言作品集」。最初に掲載したのが、広島県福山市にある盈進(えいしん)中学・高校のヒューマンライツ部が聞き取った広島県原爆被害者団体協議会理事長の坪井直(すなお)さん(95)の半生「魂の叫び」だ。17年に冊子にまとめて広島平和記念資料館に寄贈したものだが、NET―GTASが協力して英訳。写真や地図もふんだんに用いて、日本語と英語でウェブページ上で公開した。

 長崎の被爆者、永野悦子さん(91)のデジタル絵本も掲載。息子で画家の博明さん(69)=長崎県諫早市=が描いた22枚の絵と、悦子さんの英語とスペイン語の証言からなる。博明さんは「母からは紙芝居を書いてほしいと頼まれたが、絵本なら読み手もいらず、海外の人にも読んでもらいやすいと思った」という。あえて絵のタッチは、子ども向けの絵本のような柔らかいものにしなかった。「『生き地獄だった』という母が見たものに近い形で描きたい」と考えたからだ。紙の本でも出版をめざしているが、ひとまず、訳を監修してもらったNET―GTASのサイトに掲載することにした。「英語とスペイン語なら、世界のかなりの人に読んでもらえる」と期待している。

 コンテンツは徐々に追加していく方針。NET―GTAS代表の長谷(ながたに)邦彦さん(76)は「ウェブでは色んな表現方法ができる。被爆体験は色んな方法で伝える必要があり、その場所を提供したい」と話している。(大隈崇)

「語学学びたいだけの人にも、知ってもらうきっかけに」

 新サイトの立ち上げを中心になって進めたのが阿比留(あびる)高広さん(25)だ。

 群馬県の出身。平和教育に熱心…

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August 27, 2020 at 02:00PM
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