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超長期債が上昇、20年入札順調で買い-海外勢の需要増との見方も支え - ブルームバーグ

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債券市場では超長期債が上昇。海外投資家の超長期債に対する需要が拡大したとの見方が強まったことに加えて、この日に実施された20年債入札が順調な結果となったことから買いが優勢となった。

  • 新発20年債利回りは1ベーシスポイント(bp)低い0.39%、一時0.385%と9月23日以来の低水準
  • 新発30年債利回りは0.605%、新発40年債利回りは0.635%と、ともに2日以来の低水準
  • 長期国債先物12月物の終値は3銭高の152円13銭。夜間取引の流れを引き継ぎ買いが先行し、一時は152円16銭まで上昇
新発20年債の利回り推移

市場関係者の見方

SBI証券の道家映二チーフ債券ストラテジスト

  • 20年債入札は期初で新しい銘柄での発行ということもあり順調な結果となった
  • 資金の余剰幅が広がっているので恐らく手元のキャッシュが相当積まれている一方、第3次補正予算に伴う国債増発まではまだ距離感がある
  • 欧州の金利が下がりやすいという外部環境などもろもろ考えると銀行や生保、海外勢など幅広い層の需要に支えられた

パインブリッジ・インベストメンツ債券運用部の松川忠部長

  • 超長期債はきのうからの強い地合いに加えて、9月の公社債店頭売買高で海外勢の買い越し幅拡大を確認
  • 長期債も1兆円を超える海外勢の買い越しとなっており、じわじわと買われていく可能性
  • 20年債入札は強い結果。月内はこれで超長期債の入札が終了のため、これまで慎重だった投資家の買いも入りやすい

20年債入札

  • 最低落札価格は100円05銭、市場予想は100円00銭
  • 投資家需要の強弱を反映する応札倍率は3.86倍、前回3.69倍
  • 小さければ好調を示すテール(最低と平均落札価格の差)は5銭、前回10銭
  • 備考:過去の20年債入札の結果一覧

海外勢の超長期債買い越し幅拡大

  • 日本証券業協会が20日公表した9月の 公社債店頭売買高によると、外国人の超長期債買い越し額は4544億円と、昨年7月以来の高水準。長期債は1兆263億円の買い越し

新発国債利回り(午後3時時点)

2年債 5年債 10年債 20年債 30年債 40年債
-0.145% -0.115% 0.020% 0.390% 0.605% 0.635%
前日比 横ばい 横ばい 横ばい -1.0bp -1.5bp -1.0bp

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