
新型コロナウイルスの感染拡大の影響は、道内で牛肉生産が盛んな十勝地方の生産者にも深刻な打撃を与えています。
今月18日に帯広市にあるホクレン十勝枝肉市場で取り引きされたA5と呼ばれる最もランクの高い和牛の平均価格は1キロあたり1566円でした。
これは4か月前に比べ、1040円、率にして40%も下落しました。
主な原因は、国の緊急事態宣言による外出自粛や外国人観光客の減少で外食需要が落ち込む中、肉の中でも特に和牛が大きな影響を受けているためです。
十勝の浦幌町に住む井村敏文さん(53)は、きめ細かい霜降りや肉質のやわらかさが特徴の「十勝和牛」のブランド化を進めてきた1人です。
井村さんは、子牛農家が繁殖した牛を購入し20か月間じっくり太らせて出荷する肥育農家で、およそ200頭を育てています。
しかし直近の出荷価格は、子牛を購入した時の値段よりも1頭あたり10万円程度下回りました。
本来はもうけが出るどころが、えさ代などを含めるとおよそ30万円の赤字が出る状態です。
今月も27頭が出荷の時期を迎え、安い価格でも売らざるを得ませんでした。
井村さんは「1次産業なので生産をとめることはできず、安くても、損してでも売っていかなければならない。先が全く見えない」と話していました。
井村さんは、国が貿易自由化による輸出や東京オリンピックの需要なども見据え生産を奨励する中で、和牛の頭数を増やしてきました。
新型コロナウイルスの感染拡大の終息が見えない中で消費者に直接向き合い販売促進のイベントも開くことができない今、井村さんは家庭での消費に望みをかけています。
井村さんは「新型コロナウイルスでもっとつらい人がたくさんいる中で価格が安くなったときこそ、逆に食べてもらって元気づけることもできる。集まって販売する以外の方法を模索したい」と話していました。
牛肉の下落にさらに影響を与えかねない事態も起きています。
肉牛の流通の要となる競りを行う市場では、感染拡大の防止対策を徹底する中でも各地の農協や企業から訪れる買い付け人が減少しているのです。
このうち、先月や今月の生後10か月の牛の競りでは、出張を自粛しているという理由で買い付け人の参加の辞退が相次ぎました。
買い付け人の減少は価格にさらに影響を与えると懸念する声があがっています。
ホクレン帯広支所の江竜勝弥課長は「競られる方が少なくなるとどうしても価格も下がるので市場的には一番厳しい。生産者が安定的に売れるサイクルが止まらないことを願っている」と話していました。
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April 23, 2020 at 04:25PM
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